興国寺城跡

概要

今回は、静岡県沼津市にある国指定史跡の山城跡です。

歴史等に興味がある人はもちろんの事、豊かな自然と神社などもあるのでちょっとした散歩がてら寄るのも楽しいスポットです。

興国寺城跡ってどんな場所？

興国寺城は、根古屋と青野の境にある、篠山という愛鷹山の尾根を利用して築かれている。この城は、戦国時代に関東一円を支配した北条氏の祖である伊勢新九郎盛時（北条早雲）の旗揚げの城として名高い城である。
北条早雲は初め伊勢新九郎盛時と称し、室町幕府将軍の申次集を務めたが、駿河の守護今川氏とは、姉北川殿が今川義忠の正室というつながりがあった。文明8年（1476年）義忠が急死すると、その後の家督争いで甥の今川氏親を助けた功により、長享2年（1488年）頃、富士郡下方12郷を与えられ、興国寺城主となったとされる。
この後、盛時は明応2年（1493年）に伊豆韮山の堀越公方足利茶々丸を襲って伊豆国を攻め、戦国大名としての第一歩を踏み出すが、その後、興国寺城は戦国大名による領地争い境界の城として争いの渦中におかれ、今川氏、北条氏、武田氏、豊臣氏、徳川氏の勢力下となり、慶長6年（1601年）徳川家康の家臣天野三郎兵衛康景が1万石の城主となる。しかし康景は家臣をかばい自ら逐電してしまったため、慶長12年（1607年）興国寺城は廃城となった。
https://www.city.numazu.shizuoka.jp/shisei/profile/bunkazai/siro/kouk.htm

歴史に詳しく無い私でも知っている程有名な、北条早雲が旗揚げした城のようですね。
こんな城跡が沼津にある事は、沼津市民としては誇りに思えます。

最近は、続日本100名城にも選定されてスタンプラリーの会場になったりと有名な場所となっているようです。

アクセス

沼津市の原地区のメイン通りである、興国寺城通りの突き当たりを右折した根方街道沿いにあります。

根方街道から未舗装の道路があるのでそちらを登っていきます。
路肩も狭いので初めてだと、この先であっているのか少し不安になりそうな道となっています。

狭い路肩を抜けると大きい駐車スペースに着きます。

本丸〜穂見神社

駐車場を抜けると、広い芝生スペースとなっている本丸跡があります。
どんな城であったのか想像するのも楽しそうですね。

道を進んでいくと、穂見神社があります。

由来などが書かれた説明看板によると、山梨県にある高尾山穂見神社から分詞されてできたようですね。

神社の右手前にあるのが北条早雲と天野康景の碑となっています。

興国寺城跡

神社の右側には興国寺城跡には、立派な説明看板があります。

この後にここからぐるっと回って、天守台まで登っていきます。

整備されている階段を登っていきます。結構急な坂ですが、距離は無いのでゆっくり登りましょう。

登りきると反対側は大空堀といった巨大な堀になっています。

少し進むと、伝天守台と天守台石垣跡があります。

この高台からの展望は非常に綺麗でオススメです。
真っ直ぐ伸びている興国寺城通りと原の街並みが見えます！

さらに進むと本丸を見渡せる絶景スポットもあります。上から見ても広さがわかりますね。

大空堀

伝天守台とは反対方向へ進んでいくと下り階段があり、先ほど上から見ていた大空堀へと繋がっています。

堀の中央が歩けるようになっていて、森の中の小道を歩いているようです。

緑が多くて静かなので癒されますね。

道中には洞窟？のような穴が何個かありました。
当時からあるものなのか、後々掘られたものなのか気になりますね。

どんどん進んでいきます。どこまで繋がっているのでしょうか？

最終的には草むらに出てしまいました。ここまで来たら引き返します。

戻って細い路地を進んでいくと、駐車場に繋がっています。
この道はさきほどの説明看板によると、古絵図にはカクシ口と記載されて昔からあった道のようですね。

まとめ

沼津市の興国寺城跡を紹介しました。
説明看板をゆっくり読んで昔の思いを馳せたり、豊かな自然の道を散歩したりなど人それぞれ楽しむことができる場所です。

近くには以前紹介した、ガンダーラ沼津店や福亭といった飲食店もあるので食後のお散歩にも良いですね。
(私もガンダーラに行った後の食後の散歩で訪れています。)

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